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「館山まるごと博物館」のまちづくり

〜よみがえった青木繁「海の幸」誕生の家・小谷家住宅〜

NPO法人安房文化遺産フォーラム 事務局長 池田恵美子

(『まち・むら』誌134号)


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16年7月3日 5,752

◆川上和宏さん(千葉大学大学院教育学研究科/杉並区立社会教育センター社会教育専門職員)

「地域の物語」からアイディアが生まれた―地域づくりフォーラムに参加してー


「ナマダ(うつぼ)物語」… 「メラ星プロジェクト」… 「タガメ商品開発」…

富崎地域をより楽しくしようと、この地域の人、そうではない人一緒になってグループトークで出し合ったアイディア。グループでの話し合いは、一人ひとりのまちづくりのためのアイディアを出し合いながらも、この富崎地域がどんなまちで、どんな歴史があって…という「地域の物語」の語り合いが中心にあった。そして、地域の人間でも、ましてや館山の人間でもない私は、地域のみなさんの「物語」が聞けて本当におもしろかったし、興味深かった。

「冬のこの地域の名物はうつぼの干物。しかし、うつぼをとりすぎると海の中の食物連鎖で最終的にアワビが減ってしまう…」

「1月の末から2月あたまにかけてたった3日間だけ、この地域から見られる星、布良星。かつて漁に出かけて亡くなられた方たちは、あの布良星になったと思われていた…」

「夏に大量にあがるタガメという魚。たくさん取れすぎたときには、地域の人たちへ町内放送が入り、各地域の代表者が取りに行って分配する…」

こうした物語は、ここに来て、ここにずっと住んできた人たちからでなければ、絶対に聞けない話。また、とても印象的だったのは、こうした物語を伝える地域のみなさんの顔が、とても楽しそうに、誇らしげにしていたこと。思わず、惹きこまれてしまう。そして、この物語の語り合いがおおいに盛り上がり、そこから、地域をより楽しくするためのアイディアにつながっていく。

こうやって、自分たちの知っていることや思い出の物語を語り合い、みんなで自分のまちをよりよくしようと頭をひねる。地域の人たちが一緒になってこうした話し合いができる場が地域の中にあること、これがとても大切だと考えさせられた。

そしてもう1つ大事なことは、その土地の物語には、他所から来た人にとって、とても魅力があるということ。商業的な施設だけが魅力ではない。その土地の人とのかかわりあいのできる空間・時間があったら、それこそが何度もこの地域に来たいと思える資源となりうる。富崎の地域のみなさんから、貴重な物語とパワーをもらった1日だった。



◆岩谷良恵さん(JAICAボリビア村落開発普及員)


富崎の地域づくりについて、たくさんの方々が集まり、各グループに分かれて、熱心に、また、楽しそうに話しているのを見て、この地域の外から来てみて、これからが本当におもしろい地域づくりへと向かう希望を感じています。

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12年2月15日 5,594

◆室井 みなみさん(聖徳大学生涯教育文化学科4年)


今回まちづくりについて、現地の方々とこれからのまちづくりについて直接意見を交わし合ったのは初めてで非常に勉強になりました。

福留先生から今までまちづくりは女性が中心だと伺っていたため、今回男性の参加がほとんどであったことに大変驚きました。グループディスカッションをしていて男性も女性も館山が富崎が本当に好きで、これから先に向けてよりよいまちづくりをしていきたいという熱意を感じ、自分も負けていられないと自分なりの意見をぶつけさせて頂きました。若造の意見と否定することなく真剣に受け止め議論して頂けたのはとても嬉しかったですし、もっとたくさんの女性や地元の若者の方が少しでも参加してくれれば絶対にまちは変われると思えました。

帰りの道を車でドライブがてら案内して頂きましたが、館山は本当に魅力に溢れていて海も山も空も花も果実も歴史もどれを取っても観光やまちづくりのための材料が多くあると感じました。リゾート地といっても遜色ないと思います。だからこそ富崎は焦点を絞り、光らせることが重要になってくるのではないかと感じました。

最後になりましたが、2日間本当にお世話になりました。お食事もおもてなしも本当に素晴らしくて1泊2日以上の充実感と満足感を得られました。

ありがとうございました。

これからは、生涯学習まちづくり研究所の助手として何かとお世話になることが多いと思いますがよろしくお願い致します。



◆原田真穂さん(聖徳大学生涯教育文化学科4年)


先日は、ありがとうございました。私は、今回のような会に数回参加していますが、1日目より2日目にたくさんの住民の方が寒い中参加されているのを見て、まちづくりについて真剣に考えていることが伝わってきました。しかし、休日にも関わらず若い方が参加されてないのを見ると、高齢者率47%という事実も避けられないと思いました。まちづくりには様々な世代の方が関わり、意見を出さなければ意味がないと考えます。今後、富崎や相浜のまちについて真剣に考えてくれる若い方が参加することを祈っています。

館山には初めて来ましたが、食べるものが本当においしかったです。館山にとって海の幸は自慢できるひとつだと思いますが、私は、まちの中を見て海の幸と同じくらい自慢できるものがたくさんあると感じました。その中でも私が特に羨ましく思ったのは、住民の皆様です。こんなにもまちのことを考え、行動しているのは、近所付き合いが希薄な東京では絶対にできないからです。だからこそ、富崎や相浜は今後良い方向に変われると確信しました。富崎や相浜は、都会にはない魅力をたくさんあると思うので、それを活かせれば個性あるまちづくりができると考えます。

今回、富崎や相浜のまちづくりを一緒に考えることができ、私自身もとても勉強になりました。また微力ですが、富崎や相浜の住民の皆様の力となれましたら幸いです。本当にありがとうございました。



◆長谷川彩香さん(聖徳大学生涯教育文化学科4年)


2日間、お世話になりありがとうございました。初めて館山に行きあのように地域の方々と意見交換を行ったのはこれも初めてでした。館山は海が近くにあったせいかもしれませんが、自然が多く景観スポットが満載でした。そして、富崎地区の方々は熱い!2日目のワークショップでそれぞれの班で企画を出しあった際、どうしたら更に富崎地区をアピールできるかと言うのをみなさん、意見を出しあっていて私の方がアイディアが出ませんでした。実際、他の班の企画を見ても富崎地区のそして館山の代表的なスポット、名産をきちんと考えていて本当に実現してしまいそうな面白い企画が揃っていました。それはやはり地域住民の皆さんがこの地区を更に良くしたいと思い行動しているからだと思います。休校になってしまう小学校は本当に残念ですが、再開するまでまたこのような地域の拠り所になると思いますしそうなってほしいです。私は、埼玉在住なので海を見ると気持ちが高まってしまいます。是非、富崎地区の景観を残していってほしいです。2日間でしたが、貴重な楽しい

時間を過ごせました。そして、みなさんと溶け込めたことそれが良かったです。また、よろしくお願い致します。ありがとうございました。

12年2月8日 5,468

■往時の漁法あれこれ〜続平砂浦《2》

鈴木馨(館山市相浜在住)

10年3月31日 9,786

■往時の漁法あれこれ〜続平砂浦《1》

鈴木馨(館山市相浜在住)

10年3月30日 8,478

(房日新聞:読者のコーナー2009.12.26付)

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館山市の布良・相浜地区の住民は、3年ほど前かに青木繁「海の幸」ゆかりの小谷家と記念碑の保存運動を始め、保存会を結成した。

去る11月18日、房日新聞は1面トップで、地域住民、NPO、それに行政の努力で、小谷家が館山市の文化財に指定されたと報じた。

私は学生時代に青木繁と彼の名作「海の幸」を知り、友人知人や行政に小谷家の保存を訴えた。それだけに新聞の記事を読み、うれしくなって叫びたい心境になった。

ところで、私は保存会の運営委員会に出席するたびに1つの疑問を持った。それは「海の幸」の登場人物の末裔の布良、相浜の漁民がどうして運営委員になってくれないのかと。そこで、布良で1本釣りをしているK丸の船主(76)にその理由を尋ねてみた。

魚を獲って暮らす漁師は、農家の人が田畑で時間をかけて米、野菜をつくるのとは違う。海は日や時間で潮が変わるし、風はいつも同じ方向から吹かない、そんな気象の中で漁師は漁をするのだ。魚が獲れ出した時、会議だからといって漁は休めない。

海について多少知っているつもりだったが、彼の説得力ある答えに疑問は晴れた。と同時に、かつての漁村集落での運動の難しさも知った。

館山市 山口栄彦

09年12月26日 7,875

東京駅から、特急「さざなみ」に乗り館山駅で下車、白浜行きのバスに乗り替え30分位で房総半島の最南端、夕日が美しい布良海岸に着く。少し歩いて岬の先端を回ると朝日も眺められる。

目の前に太平洋が広がり、南に大島、南西には伊豆半島、三浦半島が一望できる。特に、冬の晴れた日には、紺碧の海に雪で白く覆われた富士が鮮やかに浮かぶ。その海を望む高台の一角に古びた記念碑が建っている。その碑には『「青木繁 海の幸 ゆかりの地」没後五十年 昭和三十六年十二月 旧友 辻永 記』という文字が刻まれている。

明治洋画壇の鬼才と言われた青木繁が、東京美術学校を卒業したその年の明治37七年夏、恋人福田たね、友人坂本繁二郎らとこの地を訪れている。この時、青木繁22歳、恋人を伴い制作に励んだこの夏の日々は、29年の短い生涯のなかで 最も幸せで充実していた時期であったようだ。

この時この地で生まれた作品が名画《海の幸》である。

現在、その作品は布良の海を描いた数点の絵と共に、彼の郷里である久留米の石橋美術館に展示されている。

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09年9月7日 8,447
青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会
事務局: 特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム
〒294-0036 千葉県館山市館山95 小高記念館内
TEL&FAX 0470-22-8271

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